日日日著「狂乱家族日記 壱さつめ」ファミ通文庫

 黒桐鮮花様でおなじみ、藤村歩さんが凶華役やってるアニメが放送されているそうなので読んでみましたが、うーん、物語にあまり魅力がなかったですね。
 「狂乱」が本書のテーマです。しかし、キャラクター小説の悪い側面が露呈したというか、「狂乱」しているのはあくまでも各登場人物の設定のみに留まり、家族内で混乱する描写はほとんどなく、すぐにラストへのよくわからない戦いへシフトしてしまいましたね。いい話系を書くのもいいんですけど、最初の巻はもうちょっとストーリー自体はっちゃけていいかと思います。
 作家がきっと設定に頼っているのでしょう。キャラクターの設定を決めるのも重要かもしれませんが、それよりもプロットを意識してほしいものです。まあ、クラゲは面白かったですが。
 結局MOSAIC.WAVの曲の方がいいんでしょうかね。
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