2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

カミュ著「カリギュラ・誤解」新潮文庫

異邦人がとてつもなく変な作品だったことはうっすら記憶していたけれど、これはなんというか、さすがカミュですなと言わしめる作品ですね。うまく言えないのですが、傑作だと思います。 僕にこの本を薦めてくれた友人氏はなんでもカリギュラ名言集をオリジナ…

劇場版「空の境界」 第二章:殺人考察(前)

不真面目に感想を書くとしたら、売店で売ってたクリアファイルにはでかでかと黒桐鮮花様のイラストが入っていたのに、今回はおまけにすら入っていなくて非常にショックをうけました。でも、ヤンデレが気になってしょうがない私としては両儀式のあのシーンは…

暫定ラーメン二郎ランキング

今のところ行った二郎の独断と偏見に満ちたランキングです。一位 横浜関内店 評価ポイント スープが格別、肉も美味い。量も丁度良い。二位 目黒店 評価ポイント 本店の味を忠実に再現、量もほどほどで麺が旨い。三位 上野毛店 評価ポイント 駅に近い、さほど…

ラーメン二郎 鶴見店

生麦駅が最寄りですが、行きはバスで来たので帰り道の途中迷ってしまい、変なスタジアム(後に花月園競輪場だと判明)ややたらでかい寺(総持寺)などを経由して鶴見駅まで歩いてしまいました。その後鶴見線と南武支線に乗ったのは言うまでもありません(笑…

ラーメン二郎 京急川崎店

店員の笑顔が魅力的。量は上野毛店と同じくらいでしょうか、麺が柔らかいのでちょっと食べにくいのかも知れません。しかし特筆事項は何て言ったって肉の厚さ。神田神保町と比べて遜色ない、もの凄いボリュームです。うーん、個人的には評価はいまいちといっ…

横浜市営103系統

二郎の帰りに長者町五丁目から横浜駅行き乗りましたが、途中野毛山の坂道をぐんぐん登っていったり、かと思えば坂道を下ったり、ランドマークタワーが見えたりと、なかなか愉快な路線でした。使用されていたのは富士重工+三菱のもので、前の座席が1+2で…

ラーメン二郎 横浜関内店

並んでいましたが、お昼時をだいぶ過ぎた後だったので比較的すぐ入れて、入店後はすぐにどんぶりが出てきました。味はあまりしつこすぎることなく、量も凶悪ではない、僕にはちょうど良いサイズ。麺は二郎標準の平たくて食感のある奴で、何と言ってもスープ…

乾くるみ著「Jの神話」講談社文庫

乾くるみと言えばイニシエーション・ラブがミステリー的には非常に高い評価を得ていますが、個人的にはデビュー作の方を推奨します。 まるで「マリア様がみてる」のような冒頭部分、わくわくしながら読むことができます。しかし途中から何だか雲行きが怪しく…

CROSS†CHANNELの山辺美希について雑文

本当の雑文とは何だろうと考え、去年書いてみたCROSS†CHANNELのキャラクター考察です。 僕個人が原稿を書くに当たって山辺美希を選択したのは論理的事由と言うよりも精神的要因が主なものだと自己解釈しているが、それではレジュメにならないのでなんとか重…

谷崎潤一郎著「春琴抄」新潮文庫

個人的にはツンデレはあまり好きではない。ただし、谷崎潤一郎には敬服せざるを得ないのです。 ツンデレというよりも悪女文学と言った方がいいのかもしれませんが、春琴抄の主人公は、なんというかツン対デレ=10:0(笑)の凄い人。春琴にひたすら愛を捧げる…

デブホテルの上品さ

勝手にブログ評論、というのがある。→http://blog.so-net.ne.jp/shi3z/2008-01-20 なんだかよく分からないけど、このブログを評論にかけてみたら以下のように出た。 くらげの天ぷら評論 貴族が決闘をするように、作者は江ノ島丼と訣別しなければならない。総…

ラーメンショップ住吉家

元住吉から徒歩少しのところにあるラーメン店。元住吉といえば「つけめん あびすけ」ばっかり行っていたので、たまには昔行ったラーメン屋にでも行こうかと思って食べてきたのですが、美味かったです。 以前は味が濃すぎるから、と何だか敬遠していたみたい…

低反発まくらを買ってみた

今まで使っていた蕎麦の実入りの枕が大破して中から蕎麦が大量に溢れてきたので、新しい枕買ってみました。かねてから欲しかった無印良品の低反発まくらです。 しかし、低反発って科学的にどういう状態なんでしょう? いまいちわからず、まあこのムニムニし…

東京するめクラブ著「地球のはぐれ方」文藝春秋

前回「津軽」を紹介したんで、引き続き文学者による紀行文を。かなりテイストは違いますが。 東京するめクラブの名称は、隊長の村上春樹が「たいしたもんじゃないですけど、くちゃくちゃ噛んでいるうちに、なんかそれなりの味が出てくれるのでは……」という高…

太宰治著「津軽」新潮文庫

せっかく太宰の話が出たので宣伝しておきます。 紀行文ってこう書くのか、というお手本のような紀行文。歴史が丁寧に説明してあったり、それがどことなく可笑しかったり。そして最後の決め方が太宰流で非常によろしい。たけに逢いに行くエピソードなんですが…

新潮文庫、Yonda?の景品ようやく到着

新潮文庫の端っこを切り取って30枚集めると時計がもらえます。 夏目漱石、川端康成、太宰治の三種類ありました。 川端康成の顔はいただけなかったので即却下、太宰治も病んでそうだったのでやめました。消去法的に夏目漱石に(応募当時、坊っちゃんを読み…

直木賞に桜庭一樹さん

地味にメフィスト賞受賞作家の古処誠二が直木賞にノミネートされていて笑えました。 マンセー。マンセー。おめでたい。 受賞作は「私の男」、もはや芥川賞には興味在りません(笑)。 「赤朽葉家の伝説」は面白かったので、受賞作にも期待したいと思います。

ということは……

もう来年、私も成人式ですか。 来年がちょうど昭和生まれ最後の成人式になりますな。 随分年を取ったものです。ここら辺まで来ると、今まではなんだか大人の階段を一歩登ったように感じられ、無垢に喜んでいた誕生日も、嬉しくもなんともなくなってきて、た…

引退イベントは大混雑

また一つ、時代が終わった気がしました。 1月13日、8017Fが引退し、これで東横線から8000系車両は遂にいなくなってしまいました。カブキ塗装の東急8000系は最後です。 当日は鉄な方々が東横線各駅・各撮影スポットに大集結し、とんでもない混雑になっていま…

ラーメン二郎 上野毛店

行ってみたら前に東急トランセの社員が並んでいました。しかし列はたいしたことなく、他の二郎に比べれば断然あっさりと入店できました。駅から徒歩すぐという立地も良いですね。 小ラーメンを頼みましたが、目黒よりやや多く、神保町よりは少ない感じでしょ…

青蛙ストラップは確実に恣意的だと思います

東急新7000系が昨日から24運行として多摩川線のラッシュ以外の時間帯に本格デビューいたしました。(もはや東横線5080が入ったことなどどうでもいい話題ですねw)。旧5000系、通称青蛙を彷彿とさせるデザインで、車内も木目調です。外見もさることながら、…

東急8017F引退イベント掲示

1月13日、東急東横線39運行が8017Fのラストランになります。これで歌舞伎車ともお別れです。当日は引退イベント(今回で第二弾)の他、グッツ販売(於横浜)なども行われるようです。 これで東横線は全車VVVFになりますね。昔は8590系なども主に急行運用で走…

温泉紀行

こんなもの作ってみました。車を使わない、鉄道・バス旅行派にお薦めの温泉たちです。 http://www.geocities.jp/kikuties/onsen.html

謹賀新年

正月は帰省していたためブログの更新できませんでした。旅行に関しては機会があれば書きたいと思います。とりあえず、読んだ本の紹介を。

桜庭一樹著「赤朽葉家の伝説」東京創元社

上で紹介した幽霊刑事とは対照的に、トリックとかはどうでもいいんだけどストーリーが深くて感慨深い作品。 富士見ミステリー文庫から出ている「GOSICK」もそうですが、桜庭一樹は歴史に強いですね。戦後の高度経済成長期から現代までの発展、そしてその犠牲…

有栖川有栖著「幽霊刑事」講談社文庫

最初はこれネタなのか、バカミスなのかと考えながら、ユーモアミステリーの一種だろうと勝手に納得して読み進めていくうちに、事態はどんどん深いところへ。読み終わったら、ああそういやあんなところに伏線があったなぁと気づかせる、有栖川らしい緻密な本…