2008-01-01から1年間の記事一覧

慶應義塾大学鉄道研究会「鉄ちゃん鉄子の面白すぎる鉄道雑学の旅」河出夢文庫

自分も執筆に携わった本です。 ナイスなイラストもあり、役立つ豆知識もありと、なかなか良い出来になっているかと思います。 揺りかごから墓場までとはいきませんが、一般読者からマニアまで楽しめるはずです。切符のお得な買い方の項目を読み、工夫して旅…

ラーメン二郎 松戸店

大学の4限終わってから山手線+常磐線翠快速で松戸まで。 ダイエーの近く、路地裏の怪しいところに発見。これで二郎は23店舗目かな。 営業開始20分前に並んだにもかかわらず、4人目。 前のカップルはいちゃついてキスなんかしていて、そのうしろのおっ…

ラーメン二郎 環七一之江店

開店20分前で5人目、ファーストロット。今回は以前気になっていた「魚粉入り汁なしラーメン」を注文(値段は小と同じ600円)。ニンニクいれますか?と時に魚粉とコールすると入ってくる。 はっきり言ってうまい。肉は上野毛そっくりのしっかりしたタイプ、な…

ラーメン二郎 大宮店

二人待ち。すぐ入れた。 お世辞抜きで美味ぇぇぇぇぇ!! 量は若干少な目なものの、肉が上野毛と同じクオリティー。小豚を頼んだところ、豚はすごいボリューム。質もしっかりしている。 そしてスープは横浜関内にそっくりな乳化タイプ。 上野毛と横浜関内の…

ケストナー著「飛ぶ教室」光文社新訳文庫

相変わらず新訳文庫は読みにくい。ケストナーならきっと岩波少年文庫を読んだ方がいいんだろうね。 ケストナーはドイツのセンスある童話作家。ちょっとしたフレーズがものすごく効いてます。クリスマス前に是非どうぞ。飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫) [ エ…

飴村行著「粘膜人間」角川ホラー文庫

髑髏すごいね。 わけわからんし、何でこうなるかさっぱりわからないが、とりあえず面白かった。粘膜人間 (角川ホラー文庫)作者: 飴村行出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2008/10/24メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 611回この商品を含むブログ (65件) を…

野沢尚著「呼人」講談社文庫

描写が憎らしいほどリアルで、真に迫ったドラマが存分に楽しめる。特に地雷のシーンは凄まじい。まるで作者が体験してきたようだ。 後半ちょっと首を傾げたが、これほどまでにドラマチックかつ社会的な側面まで十分に掘り下げて書いた作品はあまりないと思う…

奥秩父へ

自分は人間として根本的なことができないんじゃないかと悟り、そもそも(ヒトではなく)人間の定義って何なのか良く分からないけれども、学祭が終わって全部抜けきったことも相俟って、ひどく憂鬱な状態に陥っていたのだけれども、今一度自分を見つめなおし…

コミケ参加情報

コミックマーケット75 月曜日 東地区”コ”27−a みなさんこぞってご来場下さいませ。

熊谷雅人「ネクラ少女は黒魔法で恋をする5」MF文庫J

シリーズ完結編。設定のほころび、微妙な展開など気になる点はあったけど、全体としてはおおむね満足。こういう話好きなんですよね。

ムージル著「寄宿生テルレスの混乱」光文社新訳文庫

初めてボーイズラブ小説と銘打たれている作品を読みました。 WWI前に書かれたドイツ文学ですが。 あ、よく考えてみれば三島の「仮面の告白」が怪しいかもしれない。 読後感は、ああそういう感じなのね、という感じ。 面白かったと言うべきかつまらなかったと…

シュトルム著「みずうみ」岩波文庫

典型的なドイツ文学っぽい作品だと思います。 プロットとしては別れた少女と再会するというだけの話なんですが、得体の知れない「重さ」がずっしり来る。湖の描写は素晴らしく、主人公の気持ちが伝わってくる。みずうみ 他四篇 (岩波文庫)作者: シュトルム,…

三陸鉄道

http://tetsulog.jp/index.php?e=270誕生日おめでとうございます。 また三陸行きたいな。今まで2回とも北リアス線だったので、今度は是非南リアス線にチャレンジしたい。 あと竜泉洞も再訪の価値がある。浄土が浜も。 あんなにいい場所なのにいまいち観光地…

熊谷雅人著「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」MF文庫J

ゲーテのファウストが元ネタで、太宰の女生徒を要素としてつぎ込んだ感じ。非常にストレートなラノベではあるけれども、うまくまとまっていて読みやすい。なかなかの秀作だと思う。真帆かわいいよ真帆。ネクラ少女は黒魔法で恋をする (MF文庫J)作者: 熊谷雅…

葵せきな著「生徒会の日常」ファンタジア文庫

まあ、日常だわな。どうでもいい。生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1 (富士見ファンタジア文庫)作者: 葵せきな,狗神煌出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2008/09/20メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 51回この商品を含むブログ (107件) を見る

支倉凍砂著「狼と香辛料」電撃文庫

途中だるいものの、ラストはなるほどなと思ったのと、文章が全体的にうまいので、この作家の別シリーズに期待したい。経済学ライトノベル。狼と香辛料 (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 文庫購入:…

村井皓一著「がんばれ鉄道むすめ 奮闘編」メガミ文庫

全く期待していなかったのだが、自分みたいにちょっとでも鉄道業界に足を踏み入れていると、ひどく感激するんじゃなかろうか。素直に胸が熱くなった。がんばれ!鉄道むすめ―奮闘編 (メガミ文庫)作者: 村木皓一,宙花こより,みぶなつき,明科実祐,トミーテック出…

牧薩次著「完全恋愛」マガジンハウス

久々に背筋の震えるミステリを読んだ。ええ話やのう。完全恋愛を検索したらなぜかBL小説が出てきた。これじゃないよ!!完全恋愛作者: 牧薩次出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2008/01/31メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 48回この商品を含むブロ…

スターン著「トリストラム・シャンディー(上)」岩波文庫

すんごいとんでも本。馬鹿と天才は紙一重である。 「黙祷を捧げる」とかで2ページも真っ黒なページが続いたり、「本のページを破ってしまいたい」と真っ白なページが出てきたり、マーブリングされたページもある。どうやらこの模様がこの本の真理を表してい…

エロゲー違法化、各地で非難殺到。

久々の更新ですみませんねぇ。友人の日記より。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1185124.html 日本の政治家は因果関係をあまりにも単純に結びつける。 「アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失う」という趣旨の発現を行った民主党の…

柳田国男著「遠野物語」角川ソフィア文庫

文学的に面白いというよりも、これを残したという価値が素晴らしいと思う。河童の下りとか、マヨイガとか色々面白いけどね。これがなかったら折口信夫の研究もどうなっていたかわからなかったし。新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫) [ 柳…

野村美月著「文学少女と慟哭の巡礼者」ファミ通文庫

もう、ストーリーはどうでもよくなってきた。宮沢賢治は面白いけどね。 ひたすら文学少女、遠子さんの教えを請いたい。謎解きよりも文学講義の方が面白いっす。 琴吹派もいるらしいけど、このシリーズは遠子さんでもっているし、遠子さんがいるだけで素晴ら…

野島けんじ著「君が望む永遠」MF文庫

ゲームのノベライズが難しいなと改めて考えさせられた作品。というか、君が望む永遠というゲームは各キャラクターの選択ができるというゲームなのだから、完全に小説化するのは不可能なんですな。ジレンマである。君が望む永遠〈3〉 (MF文庫J)作者: 野島けん…

佐藤大著「脳Rギュル3」ガガガ文庫

今回のはややいまいち。エログロさが足りない。次回に期待……と思っていたら、これで完結なんですね。やや残念。脳Rギュル 3 ~ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ~ (ガガガ文庫)作者: 佐藤大,夢野久作,わんぱく出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/08/20メ…

宮沢賢治著「宮沢賢治詩集」新潮社

自然の描写が素晴らしい。幻想世界と科学の見事な融合、童話よりも高度な賢治世界が覗けます。新編 宮沢賢治詩集 (新潮文庫)作者: 宮沢賢治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/08/01メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 45回この商品を含むブログ (54件) を…

太宰治著「思ひ出」全集より

読んでいると何故か自分の幼少期の思い出とリンクしてくる不思議な感覚が味わえる作品。とにかく太宰は文章が上手い。昭和文学全集 第5巻: 川端康成 岡本かの子 横光利一 太宰治 (昭和文学全集 5)作者: 川端康成,横光利一,岡本かの子,太宰治出版社/メーカー:…

ディック著「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」ハヤカワ文庫

全編を貫くテーマ、及び最初の紹介部分が面白い。 SFなんですが、金がない金がないと愚痴をこぼしている辺りがユニーク。アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志出版社/メーカー: 早…

道尾秀介著「向日葵の咲かない夏」新潮社

感情移入できなかった。ミステリーとしてもいまいち。向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/07/29メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 164回この商品を含むブログ (304件) を見る

エーコ著「薔薇の名前」東京創元社

とにかく読むのに時間掛かったけど、とにかく面白かった。 アンチミステリーの大傑作。最初の方は読みにくいかもしれないけど、ラストにかけての謎時のシーンは本当に読んでいて高まる。素晴らしい作品。薔薇の名前(下) [ ウンベルト・エーコ ]ジャンル: …

空の境界第5章「矛盾螺旋」

いやー素晴らしいですな。 内容は小説よりも複雑になったでしょうか。時間軸が本当にバラバラで、非常にわかりにくいという難点があるんですが、これはこれで評価できると思います。そして橙子さん格好いい。「ロケットペンシル」の時の表情も良かったですな…