エロゲー違法化、各地で非難殺到。

久々の更新ですみませんねぇ。

友人の日記より。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1185124.html
日本の政治家は因果関係をあまりにも単純に結びつける。
「アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失う」という趣旨の発現を行った民主党の円議員には当然のごとくネット住民から苦情が入り、掲示板が炎上、現在封鎖されている状態なんだとか。本人は「心の壊れた奴らが直接攻撃を仕掛けてきた」とでも思っているのかな。今の高学歴エリートや大学生がわりとエロゲ畑で育っているという事実を知らないのだろう。

何度も言うけど、エロゲーはやはり文学の延長線上だと思う。メディアが変わっただけ。源氏物語なんてエロゲーそのものの設定だし(幼女! 幼女!)、自然主義文学は田山花袋というおっさんが女性の布団の匂いを嗅ぐ体験談から始まった。日本文学そもそもの卑猥さを知れば自然とエロゲー規制なんて馬鹿げていると思うようになるんじゃないのかな。

とりあえず変態の定義は、どうやら女性の身体それ自体以外の対象に性的興奮を覚える者、であるらしい。靴下フェチとかも入るし、幼女という対象もおそらく女性の身体とは区別されるから変態である。そしてPCモニターに映し出されたイラストもその類であるから、エロゲーをそれ目的でやっている人、二次元萌えは一応変態ということになる。しかし、変態=犯罪者では断じてない。エロスとタナトスの親和性は高いかも知れないけど、因果関係はそこにない。

あの宮沢賢治は女性と交際しないかわりに春画を集めていました。今で言う二次元好きの喪男。でもあんなに素晴らしい作品を後世に残している。春画コレクトが賢治の発想力に繋がったというような論文もあるにはあるけど(童貞としての宮沢賢治ちくま新書)、まあそこまで暴論を言わずとも、少なくとも日本文学に燦然ときらめく重鎮を「心の壊れた青年」と呼ぶことはできますまい。

結局政治家はイメージだけで物事を語るからこういう事態になるんです。世の中を全て把握することはどだい無理だけど、頭ごなしに決めつけるのではなく物事をちゃんと見極めようとする努力はしてほしい。

「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らかで、表現の自由などという以前の問題」

むしろ鬼畜陵辱ものってあまりない気がする。
ある時、友人が「エロゲはエロゲ本来の目的さえ達成できればいいんじゃないか」という疑問を投げかけてきた時があって、反芻してみたけれども、やはりエロゲ文化史をいろんなサイトでチェックしてみても、抜くこと以上に大切な何かの方を伝えるために作られたエロゲの方が多いと思うんですよね。むしろ、エロシーンなど必要ないものがあまりにも多い。中にはエロシーンがシナリオ上とても重要になってくる作品もありますが。
二次元っていわゆる人間じゃないから、現実世界の幼女とは重ならないと思うんですけどね。むしろ、エロゲに社会を変貌させる力があったらそれはそれですごいと思う。宗教か。宗教なのか。

無難に「家族計画」とかやってみればいいんですけどね。


無知ほど恐いものはない。


たとえば、以下のような文章を読んで、すぐに規制したらどうなるでしょう?

DHMOについて。(http://ja.uncyclopedia.info/wiki/DHMOより)
「人間が大量に摂取すると死亡する危険性があるが、一方で強い依存性を持つ。発症後は日2リットルDHMOを摂取しなければ、これまた確実に死に至る。 」
「無色かつ無臭、無味の化学物質であるが、これが原因で多くの死者を毎年発生させている。しかも、その使用量は産業の発達に伴って急激に増加し、DHMOを巡る戦争が勃発する可能性さえ有している。」
DHMOを弾丸の代わりとした銃も存在し、実際に暴徒の鎮圧用として使用されていた時期もあった。 」

結構有名なものですが、DHMOの正体が何であるかはリンク先で確認してみてください。因果を簡単に結びつけると大変なことになりますよ。