伏見つかさ著「俺の妹がこんなに可愛いわけがない2」電撃文庫

 一巻で辞めた人は騙されたと思ってこれを読むべし。色んな意味でレベルアップしている。
 早期のコミック化決定も頷けるし、これは今後のメディアミックスで絶対流行ると確信を以て言える。ヒロインのキャラがきつすぎるという意見もあるけど、イマドキは作品として立っていた方が売れるし、ライトノベルの内面描写もここまで来たのかと思うと嬉しい限り。ますますラノベと文学の区別が付かなくなってきた。

 1巻はメタだなあ〜とか、おたく論扱っているなあ〜とか、漠然と考えていましたけれども、筆者がここまで掘り下げて考えた上でテーマを決めていたとは……。感服しました。
 そして京介が良い奴過ぎる。最近のサブカル稀にみる良い奴。問題解決へ向けて格好悪いながらも東奔西走する頑張るマン。惚れたぜ!
 最後のシーンにおける、チャップリン「独裁者」の大演説を彷彿とさせる京介の大演説!!! 法律云々に関しては完全に同意見。エロゲーと神話をテーマが同じだからって完全に同じモノだと断定するのはさすがに暴論かな。これを同じだぜと言われてしまったら自分の研究テーマがなくなってしまう訳でして。まあでも、深く調べてみれば同一性は存在するし、京介氏と一緒に酒を飲みたいと思った。
 あと麻奈美さんは好きである。


 アニメ化希望。ただし、そろそろCV釘宮はやめようぜ。