2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
電気人間なんて、いない。 そう言って、彼女は死んだ。 見ろ、世界が歪んでいるぜ! 前半はおどろおどろしい雰囲気が漂うものの、ミステリーとしては案外まともな方向へ収束した。問題なのはラスト一行。ここでぶっ飛ぶ。いわゆるバカミスというのと全く違う…
遅ればせながらちょっと宣伝をば。 http://www.geocities.jp/kikuties/red/ 自作長編小説「赤いへやの殺人」大学に入ってから気合入れて書いた長編推理小説をネット上に公開するのはこれが初となります。多分、エルコラーノの密室辺りからはだいぶ作風が変わ…
http://blog.television.co.jp/anime/animekai/2009/06/post_458.html ↑とりあえずここの文章読んでみてください。 なるほどね。この文章もわりと納得したけど(いやまあ、萌えだ!萌えだ!と力説されても困るのだが)、一文学部生としてあえて反論してみる。…
文学フリマに出展します。今回から、サークル名を以下のように変更しております。ご注意ください。D-13 KSD有志@創作例会12月6日、京急蒲田駅前の大田区産業プラザPIOで行われます。 ぜひ、足をお運びください。 http://bunfree.net/
期待していただけに残念だった。これというトリックがない。設定が魅力的なのに、うまく解決していない気がどうしても否めない。うーん。冬のスフィンクス (光文社文庫)作者: 飛鳥部勝則出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/01/12メディア: 文庫 クリック: …
むしろ、どうして今まで読んでいなかったのかが不思議になってくる一冊。章ごとに各テーマを取り上げ、フロイトの理論を軸に澁澤さんがわかりやすく解説していただける良書。童話に隠されたメタファーはもちろん興味深いし、その他思わず頷いてしまう記事が…
この作品に出会ったのは今から3年以上も前だろうか。それ以来、自分の既読小説の中でもワンオブザベストに挙がり続け、現在でもその評価はゆるぎない。最近、鼻くそをほじりながら「純菜シリーズも悪くはないよぉ」と吹聴していたが、やっぱり読み返してみ…
相変わらず面白い。クロスチャンネルネタがあって私は歓喜した。そんなに話は進まないが、ラストは要注意。ようやく桐乃が普通のツンデレ並みにデレ始めたなぁと感慨深く思っていたら、なるほどそういうことなのねという具合。この先、どのように展開してい…
久々に脳髄クリティカルヒットするミステリーに出会いましたよ。 いわゆる「奇人変人ミステリ」。要は登場人物みんなキチガイという作品で、某レビューだと「狂いすぎている」という評価だったが、僕にはこのくらいがちょうどいい塩梅だった。 おばさん画家…
http://www.kuuki-ningyo.com/index.html (この日記には作品のネタばれを含みます。注意!)原作は漫画家の業田良家。当該作は読んだことなかったものの、「自虐の詩」は有名。 主人公は性欲処理用の空気人形で、普段はおっさんの元で寵愛を受けているもの…
ははーん。 これは浅暮三文の小説の中で一番面白かったかもしれない。 まず、文章が読みやすいwww 短編かついつもより軽快な文体でストーリーがずんずん進んでいくので、浅暮三文の文章が苦手な人でも読めるはず。 そしてお洒落な小ネタがわりと面白い。…
例の五感シリーズで、今回のテーマは「第六感」。なんか、もう途中までさっぱりわけの分からない作品。解決篇は一応あるのだけれども、それに至るまでの過程が本当にわけがわからない。まず、主人公は誰なんだ。そこから疑問点。何だこれ。 ブログのレビュー…
作者の自叙伝的小説。ノンフィクションらしいが、主人公と猫が普通に会話したりする。浅暮三文が貧乏なころに猫を飼うハートウォーミングな話で、ミステリーではないが普通の面白かった。猫が飼いたくなる小説。嘘 猫 (光文社文庫)作者: 浅暮三文出版社/メー…
自分の左目が体から離れ、行方の知れぬ旅に出るのを植物人間状態の主人公が見守るお話。最後の方は面白かったが、相変わらず中盤は中だるみするし、ミステリ性には欠ける。あ、でも「カニスの血を嗣ぐ」よりは面白かった。左眼を忘れた男―I wanna see you (…
結構面白かった。最初はなんだかありがちなSFだなーと思い、中盤までそのイメージが払拭できなかったけれども、後半はわりとストーリーが盛り上がってくれたのでイッキに読めた。そして後書き読んで大爆笑。フレイザー「金枝篇」とか、そこいらの文化人類学…