鷲宮考

今日の日経新聞の一面「春秋」コーナーは鷲宮神社礼賛でした。外国人の方々にも人気だそうで。
今まではオタクキモイ的な報道しかなされてなかったのですが、実際町興しの成功例が出てくると、不景気対策としてメディアも注目し始めたようです。
鷲宮のすごい所は、全く躊躇せずに(ある種のプライドを捨てて?)らき☆すた戦略を掲げ、いろんな商店が自ら関連商品を導入していったことでしょう。さすが埼玉県民。三陸鉄道もようやく鉄道むすめでの商戦を考え始めたようです。
しかし、一方でアニメ戦略が加速するあまり、青山剛晶の生まれた町、鳥取県北栄町では郷土資料館をぶっつぶして名探偵コナン博物館を建ててしまいました。町中がコナンの銅像に溢れ、なんどか壊される事態が起こっているようです。
秋田県羽後町では西又葵グッツを盛大に売り出すイベントがあり、中でも「あきたこまち」は売れに売れたようです。ここは成功例なんでしょうかね?
この先、おそらく似たような事態が何度か出てくるでしょうが、ポニョの聖地騒動のように、阿呆らしいことにはなって欲しくないです。
鷲宮は都心から比較的近いから成功したという推測もできます。地方都市の無謀なアニメ聖地戦略は、必ずしも成功するとは限らないことを念頭に入れ、じっくり考えてからやってほしいものです。
あと、守るべきものは守ってほしい。
鷲宮は「神楽」の町ですよ。奇跡的にも、そのイメージが柊姉妹とマッチしてしまったから成功したのかしら?