2009-01-17から1日間の記事一覧

木々高太郎「人生の阿呆」創元推理文庫

著者は慶應大学の教授で、かつてパブロフのもとで学んだ心理学者でもある。「人生二回結婚説」などといったユニークな論の展開、頭脳パンの開発などを行ったが、本人は推理小説にも興味があり、「探偵小説芸術論」を実践するために本書を書いた。推理小説業…

遠藤徹「姉飼」角川ホラー文庫

ほとんどタイトル通りの作品。恐いって言うよりも、衝撃的である。 粘膜人間より先に読んでおけば良かったかも。姉飼 (角川ホラー文庫)作者: 遠藤徹出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/11/01メディア: 文庫 クリック: 21回この商品を含むブログ (37件) …

香山滋著「海鰻荘奇談」講談社大衆文学館

香山滋は海野十三と同じ系統の探偵小説作家で、SF的なものを得意としております。エログロナンセンスも天下一品。さすが「怪獣ゴジラ」の原作者だけあって、生物学的な知識も作品にふんだんに取り込まれている。 海野十三との違いは、海野は「馬鹿だなぁ!…