モバゲー大賞作品について

 どうも巷の痛いニュースによると、大沢有昌らが推薦したモバゲー大賞に輝いた作品がCROSS†CHANNELそっくりらしいとのことです。
 どうなんでしょう。ラストのラジオ放送まで同じというのなら、もう99%盗作じゃないのかなと思うんですが、作家はどうやらその事実を否定し、CROSS†CHANNEL自体知らないと言っているらしいです。
 文学界において完全にオリジナルの作品を生み出すことはもはや不可能でしょう。先行する作品に対してどのような想いをぶつけたかによってその人のアイデンティティは決まるのだと思います。しかし、今回のような事件が起こると何が何だかわからなくなっちゃいますね。本当に盗作なら筆者が一方的に悪いのですが、仮に筆者が正しいとしても、偶然としてはすまされない何かがそこにあるようで、不気味です。
 ちなみにCROSS†CHANNELは見事な作品と言えるでしょう。シナリオライター田中ロミオの才能がキラリと光る、印象的なシーンを上手く取り混ぜた傑作中の傑作です。ここには日本の文学界が狭義の純文学への固執によって失ってしまった何かがあるのかもしれません。中でも山辺美希は最高、未プレイの方は是非。

Cross channel公式設定資料集 (メディアックスムック 243)

Cross channel公式設定資料集 (メディアックスムック 243)