有栖川有栖著「月光ゲーム」創元推理文庫

 最近ブログが毎日更新から隔日更新になっている気がする……なんとかせねば。
 有栖川は「マジックミラー」がとても良くて、他のも読もうかなと思っていたけれどもなかなか読めていなかった作家で、今回が二冊目となります。トリックの派手さには欠けるかと思いますが、本格物としては申し分ない出来ではないでしょうか。まあ、緻密かつ巧妙な伏線が有栖川の強みとも言えますし(そしてさりげなく本人の鉄道好きを随所でアピールw)。物語の展開もワクワクさせられ、途中で飽きることがありませんでした(カタルシスマンセーw)。ただ、犯人が、今風に言うと「ショボイ」のが気になりました。ちょっと、この動機は……かなと。有栖川は他のも読んでみたいです。

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)