劇場版「空の境界」第一章/俯瞰風景が神すぎる件について

kikuties2007-12-20

 テアトル新宿へ行って参りました。映画が終わった後も、放心状態がしばらく続くほどクオリティーが高く、いやむしろまだ続いていて、今家に帰ってきてボルヴィックの水を飲み、ハーゲンダッツのストロベリー味を食べながらようやく落ち着いてきたところです。まず間違いなく、今年映画館で観た映画のナンバー1。
 画質がとてつもない程良く、戦闘シーンでの臨場感は天下一品。俯瞰風景なんて空の境界で言えばまだ序章に過ぎず、盛り上がりが始まるのはまだこれからといった部分なんで、映画を観る前はどうせたいしたことないだろうと正直思っていましたが、良い意味で期待を大幅に裏切られました。もう奈須きのこワールドの虜です。「空の境界」って、「月姫」よりも面白いですよね。
 作品上映中に叫びたくなるのを必死に我慢して、映画が終わって灯りが付いたとたん観客がみな大きな、大満足のため息を漏らしていました。一同絶叫したかったに違いありません。作品の内容は少しでも触れるとネタバレになってしまうので言及を避けますが、思わせぶりでも実は中身がすっからかんな蘊蓄キャラが蔓延る昨今の文学界において、珍しく「空の境界」は台詞の一つ一つに重大な意味を持っている、とても奥が深い作品だと言えます。
 そしてこれだけのネタバレは許してください……最後に黒桐鮮花をちゃんと出してくれた! もう、ファンにはたまらんです。
 これは次章も見に行くしかありませんね。「殺人考察(前)」に期待大です。映画観に行く際に、まだ本を読んでいなかったら、必ず読んでから行くようにしましょう。いや、下手な強制はしませんが、物語の味わいがまるで変わってくると思います。