東京都の行政も変な方向へ……

 都バスで東京の港湾部を旅していますと、よく看板一枚だけが立った空き地を目にします。具体的に言えば都05系統の晴海埠頭付近、急行06系統の東京ビッグサイト東棟〜豊洲駅間などですね。これらは東京オリンピック施設のために東京都が買収した広大な空き地です。この間若洲キャンプ場へ行った際は、東京の港湾部を結ぶ明らかに無駄な橋の建設に都が着手しているという事実に気づかされました。現在、東京を走るバスの大半が「2016年、オリンピックを東京に!」というラッピングです。東京都庁は五輪色にライトアップされ、夢の島にもオリンピック誘致の旗が立っていました。
 僕は福島県生まれの東京、神奈川育ちで、東京都にはかなり世話になっていますが、かねてから福岡県をオリンピックの候補地として推していました。あるがままの東京が好きだからこそ、オリンピックには来て欲しくなかったのです。しかし、某I原氏の力は強大だったようです。オリンピックをやった暁には交通機関が麻痺すること必須なんですけどね。そういやコミケはどうなるんでしょう(笑)。
 いくら東京都が金があるからと入って、鬼が抱腹絶倒するほど先の話であるオリンピックに向けて、こんなに金を注ぎ込む必要があるのでしょうか? 道路特定財源云々の話で盛り上がっている国会をよそに、決まってもいないオリンピックのため、無駄な道路の建設を着々とこなす東京都行政のセンスのなさに閉口します。築地市場も老朽化はあるもののオリンピックのために移動を余儀なくされ、ゆりかもめの新駅、何もないただっぴろい場所に「市場前」という名称が付いているのは明らかに異常事態ですね。
 確かに、道路特定財源をなくすと道路の建設に困る地方もあるかもしれません。しかし、無駄な箇所を見つけて中止し、地方に金を回していくシステムさえ完成すれば、ガソリン代を下げることは十分可能なのではないでしょうか?
 まあ、国会は国会でもっと話し合うべきことがあるとは思いますけどね。ガソリン代よりも重大な事項は幾らでもあると思います。
 それにしてもアメリカの選挙が面白くてしょうがないですね。これなら皆が政治に関心を寄せること間違いないです。日本の福井県小浜市オバマ候補を応援しているというニュースもありました。日本の政治システムもどうにかならないのでしょうか。