小鹿野町散策

kikuties2008-02-15

 最初に向かったのは小鹿野町です。西武観光バスの栗尾行きに乗り、原町で下車しました。
 ここにはわらじカツ丼の老舗、安田屋があります。ここは本当に隠れた名店で、味がしっかり染みこんだボリュームたっぷりのカツ丼が味わえます。かなり大きい肉が二枚入っているのですが、旨いのでさくさく食べちゃえます。800円でこれはお得でしょう。うまい、うますぎる。これは何度でも食べたくなる味ですね。本当に美味しいので、これ目当てに小鹿野町まで足を伸ばすのもいいかもしれません。
 お次に、「夢鹿蔵」という店を訪問。ここの二階には歌舞伎ギャラリーがあり、小鹿野町で昔から栄えていた歌舞伎の文化を垣間見ることができます。子供歌舞伎なんかもあって、5歳くらいの子供が歌舞伎を演じるんですね。ちなみに記名帳があったのですが、埼玉県知事上田清司将軍様の達筆な字を発見しました。
 伝統文化に触れた後、再びバスに乗って終点の「坂本」で下車。群馬との県境、何もない場所です。バスは一日五本、乗ってきたバスはそのまま折り返してしまったので、2時間30分ほど待たなければいけません。
 しかし本当に何もないんですよ。公衆トイレがありますがぼっとん式で手洗い場はありません。国道299号に車がたまに通るだけで、寂れた民家がちらほらと建ち並び、あとは大自然に囲まれて。まずは集落をぶらぶらしてみましたが、人に会うことはついにありませんでした。綺麗な家もありますが、大半は人の住む気配のない寂れた家で、うろうろした後その場を去り、川の方へ行ってみました。
 川の向こうにはもう誰も住んで居なさそうな家が2,3軒ありましたが、川に架かる橋が単なる鉄板で、わりとやばそうだったので渡るのをやめました。
 その後、きめ細やかな新雪がわんさか積もった道をバス停二つ分ひたすら下り、尾ノ内渓谷と書かれた看板の所で右折し、神社を参拝しました。竜頭神社というらしく、人気(ひとけ)のない場所でしたがかなり立派な彫刻があったり、色は禿げてしまってますが職人が描いたと思しき絵なんかもあって、かなり由緒正しそうな神社でした。尾ノ内渓谷の方は入り口の方をぶらぶら歩いただけでしたが、かなり風光明媚な場所で、たまにトラックが通る以外は頗る静かな場所で、水がちょろちょろとマイナスイオンを発しながら流れて、かなり癒されました。これは本当に来て良かったです。
 帰りは滝原団地で一回バスを乗り換えて西武秩父まで戻りました。その後、横瀬駅から徒歩10分の武甲の湯に入り、三峰口の旅館(さとじ)で泊まりました。かなり本格的な(生きるか死ぬかの瀬戸際的な)田舎体験がしたい方にはお薦めです。