School ぷろじぇくと☆評

 アトリエかぐやの実験作。
 世の中にはバカミスというジャンルが存在しますが、本作品は徹底的に「バカゲー」を狙ったもの。とにかくギャグが作品に散りばめられていて、最初からオチまでとても笑える。とくにキャラクターによっては本当にアホとしか言えないエンディングがあり、バカミスファンとしてはとても好感が持てます。すみれルートは最強。

 似たようなロリ系である「おさあま」と比較した場合、本作の最大の特徴はキャラクター同士がとても仲が良いということ。「おさあま」はキャラクター同士の主人公争奪戦ですが、本作はみんなで一致団結して寮を守るのがテーマのプロジェクトであり、実際にルート選択を行って一人のキャラに絞り込んでも、「おさあま」の時に存在していた他キャラの不快感がまったくなく、むしろ快い気持ちで応援してくれるんです。そこが好印象でしょうか。

 そして各キャラクターの魅力が満載で、この子! というのが選びにくいです。「おさあま」の時は涼風あすか一択でしたが、今回は本当にみんな魅力的で……。涼風あすか程の見事な心理転換が描かれているキャラは存在しませんがバカゲーのキャラとしては本当に申し分ないですよ。みんなコンスタントに可愛い。

うーむ、エロ目的というよりは、バカゲーとして楽しんで、腹の底から笑いながらのほほんと味わうのが本作の正しい楽しみ方でしょう。

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