いすゞエルガについて

kikuties2007-10-02

 いすゞエルガは東京都の短期排ガス規制の際は特に、H代からN代にかけて大量投入されたバスです。僕の地元を走っている川崎鶴見臨港バス神明町車庫の車両はほとんどいすゞエルガなので、大変お世話になっている車両とも言えます。なお、見た目はほとんど同じですが、都営バスには大きく分けて三種類のいすゞエルガが在籍しています。
 ちなみに、H代というのは2001年度、K代は02年度、L代は03年度、M代は04年度、N代は05年度にそれぞれ導入されたバスということです。

KL-LV280L1(いすゞ)……Type-A
KL-LV834L1(いすゞ)……Type-B
KL-LV234L1(J-BUS)……Type-A
なお、M代のKL-LV834L1はJ-BUS製。

 バスではボディーメーカーとシャーシ(主にエンジンなど、バス車体以外の部分)のメーカが異なるのが一般的です。いすゞではつい最近までボディーとシャーシの両方を製造していましたが、最近になってボディを作るのをやめ、JーBUSという会社が引き継ぐこととなりました。
 基本的にいすゞがボディを作ったバスがKL-LV280L1、J-BUSが作ったバスがKL-LV234L1と考えて良いでしょう。この二種は都営バスに東京都の短期排ガス規制の為に大量投入されているため、だいたいどの営業所でも見かけると思います。
 またエルガにはType-AとType-Bが存在し、Type-Aに比べれば少数なのですが、H代にType-BのKL-LV834L1が導入され、小滝橋車庫や深川車庫など、数々の車庫に在籍しています。また、M代にはKL-LV834L1のCNG(環境に優しい圧縮天然ガス燃料車、バス車体上部に大きなタンクがあるのが特徴)車両が導入されています(こちらは深川車庫のみ存在)。
 Type-AとType-Bの違いは、中扉の奥に二段の段差があるかどうかということです。ちなみにTOMYのバスコレではType-AとType-Bの区別が付けられていて、前者は前中扉間ノンステップ、後者はフルフラットノンステップと定義されています。
 これらは外見からも判断できます。上の写真を見てください。これは都営ではなく国際工業のバスになるんですが(しかも片方はバスコレではなくKYOSHOの製品なのですが)、手前がType-Bで奥がType-Aになります。丸印の場所に窓があるのがType-A、ないのがType-Bです。ちなみに国際工業バスでは5000番台、6000番台などと区別されています(主にワンステやノンステの違い)。
 親近感は持てるバスですが、いまいち個性に欠けるのが難点と言えるかも知れません。しかし悪くない車両と言えるでしょう。特にH代のType-Bは最後部の席がハイバックシートでなかなか乗り心地良いです。
 ちなみに日野もボディ製造をやめてJ-BUSにボディを頼んでいるので、日野ブルーリボンⅡはいすゞエルガと全く同じ外見をしています。エンジン排気口などの形状などで見分けが付くらしいですが、僕はまだわかりません(笑)。社名を確認するには乗車し、ハンドルや窓の印などを確認するのが初歩的です。
 また今年度導入されたR代のバスもいすゞエルガだという噂を耳にしました(おそらくPKG-LV234云々の筈)。北営業所に入ったらしいのですが、まだ乗っていないのでそのうち報告します。