東急8000系

kikuties2007-10-03

 都合上僕は殆ど毎日見るんですが、東急東横線の目玉車両だった8000系電車も残すこところ二台でまもなく引退となります。今日は空いた時間に乗って馬車道まで行ってきました。
 8000系はVVVF改造の話も出ましたが、結局は実現に至らず現在東横線で乗ることの出来る唯一のチョッパ制御車両です(界磁チョッパ方式)。デビュー当初(1970年頃)は「通勤電車の決定版」を目指して製造された名車で、実に多く量産されました。しかしやはりGTO-VVVFを搭載した9000系がデビューしてからは株を取られてしまったようで、東横線から次々と引退し、田園都市線では8500系がわりと残っていますが、8000系は伊豆急行インドネシアジャボタベック鉄道へ移譲されております。
 個人的には愛着のある車両で、なにせ東急電鉄といえばこれ、という感じでしたから、今でもこれに乗るとなんだか熱いものがこみ上げてくるような気になります。写真を見ればわかると思いますが、顔に黒いラインが入っているため、カブキ塗色と呼ばれています。僕が子どもの頃は東急のカブキ、9000系の東急バルーン(バブルという説もあり?)と東急ボックス(この二両も健在ですね)のどれが来るかとわくわくしたものです。こう考えると、東急もなかなかバリエーション豊かな路線と言えるでしょう。
 昔から本当にお世話になったこの車両ももうまもなく引退です。しかし都会の喧噪を離れ、伊豆で第二の人生を送るのも車両にとってみれば幸せかもしれません(温泉に入れるわけじゃないですがw)。
参考文献・鉄道ファン2006年11月号