伊豆へ行って来ました

 前日のことについては一昨日の更新をご覧下さい。
 朝十時頃、まったりと旅館を後にして河津から東海バス河津七滝へ。
 足場が悪いのと、雨がまだ降っていたことなど諸事情により、七つ全ては回りませんでしたが、写真などでよく見かける初景滝、出会滝、かに滝、大滝などは見学しました。
 
 付近でわさびそばを食べ、いざ浄蓮の滝へ。
 再び東海バスに乗ったのですが、実はこのバス、河津から修善寺まで通しで切符を買えるんです。重複区間がなければ途中下車も可能とのことで、今回は河津七滝と浄蓮の滝で下車しました。
 そして東海バスの日野ブルーリボンはループ橋をぐいぐい上っていきます。いよいよ、かの有名な「天城越え」ですね。

 バスは新天城トンネルを通過しますが、それとは別に踊り子歩道というのが存在して、川端康成の「伊豆の踊り子」や松本清張の「天城越え」など小説の舞台になっています。そしていよいよ浄蓮の滝です。
 ここに来るのは3回目以上ということで、すっかり常連客となってしまいました。ただ、前日に大雨が降ったことにより、滝の水量がすごいことになっていました。その場で観光ガイドの写真と較べてみても、明らかに多いのです。午前中に降っていた雨もやみ、晴れ間を見せた伊豆の空と、鬱蒼と茂る森の中に轟く滝の音。何度訪れても風流ですね。

 それから修善寺まではボンネットバスに乗車しました。KAWASAKIにて1964年に製造された、動体保存されている日本最古級のバスです。普段町中を走っているバスはたいてい10年から15年内に製造されたもので、20年以上昔のバスもかなり貴重なんですよ。バスは鉄道よりも消耗が激しく、都営バスで現在走っているバスは皆1994年以降に製造されたものだと聞くと、このボンネットバスの偉大さが伺えますね。
 エンジン音が前から聞こえてくる・ウィンカーはついておらず、バスの側面からぴゅうっと棒が出てくる・女性の車掌が常駐しているなど、非常に興味深いことばかりでした。

 そして修善寺に到着後、そのまま帰宅する予定だったのですが、バス停に修善寺温泉行きの富士重工6Eが停車しているのを見て急遽予定変更、修善寺温泉まで行って参拝と温泉入浴をすることにしました。富士重工6Eはもう都会では見ることの出来ない貴重な車両です。わざわざ「冷房車」とステッカーが貼ってありましたが、これは6Eのデビュー当時、非冷房のバスばかりだった時代に現れた高性能なバス、ということを表していていたのでしょう。
 最後は修善寺から伊豆箱根鉄道で三島、東海道本線で隣の駅へ移って沼津から特急あさぎりで帰宅しました。途中、JR職員によるあさぎりのアンケートに答えたらボールペンを貰えました。人身事故があったため当該列車は20分以上遅れて新宿に到着しましたが、何も気にすることなく歌舞伎町で二郎を食べて帰宅しました。


 実はブログの(今日の一枚ではない)写真投稿機能を初めて使ってみましたが、こっちの方が写真大きく表示されて良さそうですね。次からこっちにします。

伊豆の踊子 (集英社文庫)

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