松智洋「迷い猫オーバーラン」スーパーダッシュ文庫

 表紙はいいのに中のイラストは残念。作品の内容はもっと残念すぎる……。
 こういう作品ってアニメ化しちゃった方が案外面白くなるのかもしれませんね。「生徒会の一存」とかとくにそうですし。
 とりあえず、ギャグ路線で行くならギャグ路線で突き進んで欲しい。ライトノベルというカテゴリに固執する場合、作品の展開上どうしても「ちょっと感動チックな話」を入れたくなる作家が多いようで、それがむしろ作品を台無しにしています。物語性というものを曲解しているのが原因と思われます。文学は別に感動すればいいものじゃなくて、モチーフと作品内容の融合の方が重要だと主張したいです。