ドイツ・ビアライゼ(2−2)Isar Braeu

 ニンフェンベルグ城の近くからAidenbach Strasse行きのバスがあったので飛び乗り、HolzapfelkreuthでUバーンに乗り換え、HarrasでSバーンに乗り換えた。Grosshesselohe Isartalbf駅は四つ目である。


 途中、Siemenswerkeという駅があった。日本の鉄道ファンならご存知であろう、かのSiemens工場前駅である。ドイツでの技術発展を支えた企業であり、詳細は次のドイツ博物館にて説明するとする。


 イザール駅に降り立つと、ホームから煉瓦作りの建物が見えた。これこそ、自分がかねてからずっと行きたくて行きたくてしょうがなかったイザールブロイである。
 イザール渓谷鉄道の廃駅を利用した醸造所で、居酒屋(以降、ドイツっぽく「クナイペ」と表記する)に漂う雰囲気はローカル線の駅そのものである。店からSバーンを間近に見ることができ、列車は20分に1本しかこないのだが、本当に鉄道&酒好きにはたまらない店だと思う。
 こちらの経営母胎はホフブロイであり、中には遠くから取り寄せている品種もあることはあるのだが、ヴァイスを中心にこちらの醸造所で現地生産しており、店の中央あたりにビール醸造設備があった。


 列車を眺めつつ、金色に濁ったヴァイスを飲む。麦の味がとてもフルーティーで最高だ。いやー涙が出てくるほどうまい。料理の方はじゃがいもを丸めた団子、焼いた肉、キャベツの酢漬けにビールをちょっとまぜたものである。野菜はザウアークラウトよりも食べやすかった。じゃが団子も肉もうまい。ロケーションが最高であり、料理も言うことない。ビールは極上。これ以上の至福はないだろう。願わくば、この店が自宅の近所にあったら毎日でも通うのだけれども、叶わぬ願いである。せめて、このくらいうまいビールを日本でも飲みたいものだ。イザールブロイHPはこちら。http://www.isarbraeu.de/front_content.php?idcatart=1538