ドイツ・ビアライゼ(2−4)Paulaner am Nockenherberg


パウラーナーの赤と黒のラベルはミュンヘンなら市街地のどこでも見ることができるし、日本でも購入可能なメジャー商品である。マリエンプラッツよりもさらに東へ行ったところにパウラーナーの巨大な工場があり、その工場に隣接する形でクナイペが存在する。


 広めの公園のような土地に机と椅子がずらりと並んでいて、木漏れ日の中ビアガーデンを楽しむことができる。日本のコンクリートジャングルで飲むビールとは一味も二味も違うはずだ。子供用の遊び場なんかもあり、家族連れも多く見られた。ドイツのクナイペは日本の居酒屋とはまた違う、入りやすい雰囲気がある。

 外といっても区画が分かれていて、建物の中と庭の左側は店員が料理を配膳しにくるレストランスペースで、通常通りチップの計算などがある。右側のビアガーデンはセルフサービス製となっていて、自分で割烹所の窓口まで足を運んでソーセージやビールを受け取り、出口で計算してもらう。チップ等が不要なのでわかりやすくていい。


 ここもヴァイスビアの専門店であり、ヴァイスのドゥンケルなんてビールもある。白ビールの黒というとなんか矛盾しているような気がしなくもないが、ヴァイスというのは小麦粉エールを表すので、まあ表記上はこうなってしまう。これがなかなかうまかった。料理はシンプルにソーセージとポテトフライである。これで十分だった。
 日が暮れて若干肌寒くなるが、夕方に広々としたビアガーデンで酒を飲むのは格別である。ホフブロイハウスもドイツの伝統かもしれないが、いわゆるミュンヘンっ子の休日の過ごし方はこっちだろう。落ち着いていて実に気に入った。Paulaner am NockenherbergはトラムのOstfriedhof駅(15番、25番、27番)下車徒歩数分である。