ドイツ・ビアライゼ(5−1)ゲーテハウス


 フランクフルト三日目は市内観光から幕を開けた。早朝にTaunusanlage駅よりベートーベン、ハイネ、シラーなどの像がある公園を散策し、シラーは無事に発見したのだが、ベートーベンは見つからず仕舞いでそのままグーテンベルグ像やロスマルクトへ移動。


 ゲーテが洗礼を受けたカタリーナ教会などを見回ったが、それでも時間が余ったのでベートーベン像に再チャレンジすることに。

 丘の上に全裸の彫刻を発見。まさかな、と嫌な予感を胸に丘を登っていたら、案の定そこにあったのは全裸のベートーベン像だった。全裸だからベートーベンじゃないだろうと目測を立てて先ほどは通過したのであるが、まさか国民的ヒーローを全裸にして公園に飾るとは思わなかった。みなさんも、西郷さんが全裸のまま犬を連れて上野に迄立していたらどう感じるか考えていただきたい。それ以上の衝撃だったのである。


 気を取り直してゲーテハウスへ。ここは昨年訪れたことがある。残念ながらゲーテハウスの前にあるゲーテ博物館は改装中で入れなかったが、ゲーテの住んだ家には入ることができた。昨年はざっとしか見なかったので、子細に中の様子を見回った。こちらにもゲーテにまつわる資料はたくさんあり、ファウスト当時の本やゲーテ一家の情報など多数。


 それにしても、かなり豪華な家に住んでいたんだなあと羨ましくなる。とくに書斎にある夥しい本はドイツ語だけでなくラテン語などにも及び、ゲーテの器の広さが伺えた。