ドイツ・ビアライゼ(5−4)Frueh

 ケルン大聖堂の周囲を散策したあとは「fruh」というクナイペに足を運んだ。観光ガイドにも掲載されてる人気店であり、店の名前は「朝食」という意味だが我々は夕食を食べた。ケルンの半径50km以内でしか醸造されないケルシュというビールがあり、200ml単位で提供される。他のメニューとは違う会計で、コースターの脇に注文数を店員がメモしていた。おかわりいかが、と聴かれるときに店員がハムレットよろしく「Two Beer or not two Beer?」と言ってきたので後で爆笑してしまった。

 夕食後、中央駅で預けていた荷物を受け取る。磁気カードを指すと延長料金の支払い請求をされ、金を入れたらベルトコンベアーで荷物が運ばれてきた。いちいちドイツのシステマティックさに感動を覚える。

 さて、ここからが大変だった。地下鉄に乗って二駅移動するのだが、これが結構混雑している。地下鉄用の車両だけではなくトラムの車両もそのまま地下鉄に乗り入れていて、交通事情に度肝を抜かれつつもHeumarkt駅に移動。ここから17番のトラムに乗っていくのだが、雨が唐突に降り始めてコーラを買いながら雨宿りした。列車の本数が空くないのでちょっと待つ羽目に。
 トラム自体はすこぶる快適だった。Brahmsstrasse駅とDuerner Str./Guertel駅のちょうど真ん中にホテルがあり、雨の中歩いて移動。「ホリデーイン」という世界的なホテルチェーンであり(そういえば自分は仙台で支店を見かけた)、ケルン中央駅からのアクセスは不便なのだが、なるほど部屋からは裏にあるStadt Waldを望み、静かな湖畔に噴水があがっている。雨なのにジョギングをしているドイツ人もいた。これはなかなかの眺望だった。部屋もきれいで悪くないホテルである。